のうりんとサッカーのコラボ祭り FC岐阜vs東京ヴェルディ@長良川陸上競技場
川崎フロンターレvs名古屋グランパスの流れで、FC岐阜vs東京ヴェルディの試合を観戦しました。長良川陸上競技場はこれが初訪問。スタジアムグルメの豊富さで有名なFC岐阜の試合に一度行ってみたかったということと、18時キックオフということで余裕を持って東京に帰れるので、この機会にFC岐阜観戦です。
試合開始前まで
前日のフロンターレの引き分けで微妙ながっかり感を引きずりながら、名古屋を出発。名古屋から岐阜は東海道線の特別快速で30分弱。思ったより早く岐阜駅につきました。
試合開始は18時からでしたのでその前に少し観光として、岐阜城へ。
(ちょうど翌日の『月曜から夜ふかし』で「岐阜の観光名所」としてあげられていなかったのですが……)
岐阜城の天守閣まで金華山ロープウェイと徒歩で行くわけですが、天守閣自体は鉄筋コンクリート造のよくある観光天守といった趣です。むしろロープウェイの山頂駅から天守までのちょっとした山登りのほうが楽しいかもしれません。天守までの道すがらには遺構や石垣なども散在し、岐阜城をめぐる戦国の争いに思いを馳せながらの自然の中のハイキングは、普通の歴史散歩とも少し異なり想像力を飛躍させる楽しさと山歩きの心地良い疲れを味わうことができました。
写真は岐阜城から見た長良川陸上競技場。実は金華山の麓、岐阜公園から長良川陸上競技場まで徒歩でも行ける距離です。
その後、岐阜公園内の岐阜市歴史博物館を回りつつ長良川陸上競技場へ。
この日は岐阜県美濃加茂市をモデルとしたライトノベル・アニメ「のうりん」とのコラボイベントを実施していました。
のうりんコラボグッズブースにはこんなかんじでフィギアも展示されていました。
こちらは多治見市を舞台にした「やくならマグカップも」を絡めたPR。多治見市民デーでもありました。
そして、のうりんコラボの目玉企画の一つは加茂農林高校で飼育している飛騨牛による碁盤乗りでした。
飛騨牛のはるみ号。生徒たちには「はるちゃん」と呼ばれていました。
時間になると周囲は結構な人だかりができていて、イベントは盛況。
かぶりつきの場所を確保して見ましたが、近くで見ると改めて巨大な牛がのそのそと歩きながら小さな碁盤に乗るのは、どこかユーモラスさが漂いますね。2頭の牛のうち、1頭が普段と環境が違うからか盛大に糞をしてしまうというハプニングも有りましたが、農林高校の生徒たちの指示にしたがって、無事に碁盤乗りは成功。役割分担なんかも決まっていたので、普段から外でやる機会はあるんでしょうが、それでも無事にできるとホッとします。
完成形はこんな感じ
のうりんコラボイベントはかなり盛況で、屋台村ではコラボポスターなんかを買っている人もたくさん見かけましたし、農林高校ブースで用意した商品も早々と完売。イベント全体の素朴な手作り感も相まって「お祭り」の雰囲気がありました。
また、FC岐阜名物・屋台村も堪能。定番の飛騨牛串・岐阜グランドホテルカレー・飛騨牛コロッケなどを頂きましたがどれも絶品でした。
牛串は今まで食べた牛焼き肉の中で一番美味しいんじゃないかという絶妙な柔らかさと焼き加減。
グランドホテルカレーはスパイスの辛さと野菜の甘さのバランスがとても良く、一口目であまりの美味しさに背中をのけぞるほど。
飛騨牛コロッケの揚げたての温かさとじゃがいものホクホク感。
屋台村を引っ張っている食べ物はさすがです。
飛騨牛串
デザートには農林高校ブースのキウイアイス。こちらものうりんコラボのパッケージですが、キウイの味とアイス本来の味のバランスがちょうどよくとても上品な味わいという雰囲気でした。
のうりんコラボ、こんなアイスも http://t.co/Hphg3dlE8j
— アシタバ (@asitabanotempra) 2014, 8月 31
という感じでスタジアムまわりのイベントを堪能後、スタジアムへ入るとTVアニメ「のうりん」の歌らしきBGMが流れています。
更には選手紹介の前には、のうりんに登場する中澤みのり役の花澤香菜さんのアナウンスが結構な尺であったりしました。
中沢みのりさん、オーロラビジョンもジャック
試合開始
試合開始前の話が非常に長くなってしまいました。
試合については簡単に。
試合内容自体はFC岐阜の完勝。しっかり守ってカウンターという流れが非常によく効いていて、効率的に3点をとった印象を受けました。ボールを奪ってシンプルに縦をつくサッカーはエンタテインメントとしても非常に魅力的で、このクオリティが毎試合出せれば観客増もはかどるのではないかなと思います。
それにしてもナザリトは本当に別格の存在。もう少しスタミナがあればJ1でも遜色なくやれるんでしょう。
守りの方もヘニキが速さ・強さを活かして東京ヴェルディ杉本竜士とのマッチアップを制し、安定をもたらしていました。特に後半は貫禄さえ感じました。
東京ヴェルディはスタメンに苦しさが現れていて、第3GKのホープウィリアムズが先発だったり、中盤に鈴木惇や澤井直人がおらず好調時のメンバーからはだいぶ変わってしまった印象。とくに中盤は組み立てに苦慮していて、最終ラインから杉本竜士への一本のパスに頼らざるをえない状況になってしまっていました。こうなると杉本とへニキとの相性の悪さが影響して東京ヴェルディは攻撃で苦しんでいる間にポンポンと点を取られてしまった感じがしました。
万全のスタメンが組めない時にどうするかというのが問題なのかもしれません。
のうりんコラボはひとまず成功
FC岐阜が快勝したこともありますが、試合前から試合後まで祝祭感あふれるスタジアムが実現できていたような気がします。
7000人強のお客さんも満足して帰られたんじゃないでしょうか。
のうりんコラボも食とアニメとサッカーの相乗効果が非常によく発揮されていました。ガールズアンドパンツァー×水戸ホーリーホックのように息の長いコラボになるといいと思いますし、更に次の展開があるのであれば非常に楽しみになりました。
11月には東京ヴェルディ×「とある科学の超電磁砲」のコラボイベントがありますが、同じくらいもしくはそれ以上に盛り上がることを期待しています。
のうりんのゴール画像が都合4回登場。(1回はフライング) こんなに点が入るなんて縁起物じゃないでしょうか。